2025年、中国で話題になっている「ネズミ人間」というライフスタイル。
1日中家にいてネットサーフィンなどしながらベットでゴロゴロしている人達のことを言うのですが、
正直この話を聞いて、あれ?これって日本人にも多いんじゃないの?と思いませんか?
少なからず、ネズミ人間の話を聞いて自覚がある方も多いと思います。
今後、社会問題へと発展しつつあるこの「ネズミ人間」について紹介していきます。

「ネズミ人間」とは
ネズミ人間とは、中国の若者たちの間で流行り始めたネットスラングです。
1日中家にいて基本的にネットサーフィンやゲームをしており、食事もデリバリーで済ます人達のことを指しています。
昼間は天井裏、床下、壁の中など、静かで暗い場所に隠れて活動をしているネズミのような生活スタイルから、「ネズミ人間」と呼ばれているようです。
しかし、誰しもがはじめからそうだったわけではなく、真面目に努力して朝から晩まで働いていたけど報われず、燃え尽きてしまったという背景があるようです。
中国経済は低迷していることから、自分が頑張っても報われないと思う方が増えてきたのでしょう。
一度心が折れてしまうと簡単には元に戻れません。状況によっては何らかの後遺症を負っている可能性もあります。
SNSでは1日中家にいる様子を投稿する方もおり、注目を浴びています。
共感してしまう方が多いという事実は社会的な構造にも問題があるように思います。
「ネズミ人間」は日本にもいるのでは?
ここまでのネズミ人間の状況を聞いて、正直日本も同じでは?と思われる方は多いのではないでしょうか。
日本で置き換えると、下記のような環境からネズミ人間になった。なる可能性がある方は多いと感じています。
① 報われにくい努力構造
働き方改革が推進されて少しずつ変わり始めているものの、日本もまた、「頑張り続けて当たり前」の空気が強い社会です。
- 長時間労働
- サービス残業
- 年功序列で成果を出しても給料に反映されない
- 上司ガチャ
こうした環境では、心が疲れても休むことを許されないような気さえします。
② 静かな諦めモード
周りを見渡すと、次のような言葉を耳にすることが増えました。
- 「出世しても給料は大して変わらない」
- 「物価がどんどん上がり、将来の生活が不安」
頑張っても無駄と感じることが増えたように思います。
生活の質が上がるどころかどんどん下がっていく一方の今の社会で、頑張ろうと思っている方の方が珍しいですよね。
③ SNSが疲れを加速させる
X(旧Twitter)やInstagram等のSNSでは、毎日のように
「今日もやり切った」「月収◯◯万円」「朝4時に起きて勉強」
といったポストが流れてきます。
その度に、自分だけが置いていかれているような、何とも言えない気持ちになったことはありませんか?
SNSは便利ですが、比較の苦さを強く感じる場所でもあります。
ネズミ人間となってしまった友人の話
これは、私の友人の話です。
その友人は教師として働いていたのですが、
- 年功序列の給料体制なので、大きな昇給は見込めない
- 土日は部活で拘束されるうえ、給料は出ず、プライベートを犠牲にしていた
- 生徒のためを思って行った行為で保護者からのクレームがくる
国立大学卒業し、教員試験に一発合格したとても優秀な友人でしたが、
こういった環境で何年も働いているうちに精神をすり減らしてしまい、教師を辞めてしまいました。
その後、再就職を目指していましたが、市場からの評価はとても低く、不採用を繰り返すうちに心が折れてしまい、ついには実家に籠もるようになってしまいました。
久しぶりにあったときの無気力な顔は忘れられません。
あの状態こそ「ネズミ人間」だったと今では思います。
まとめ
「ネズミ人間」という言葉は強烈ですが、その裏にあるのは「社会に疲れ切った人の、静かな叫び」です。
中国の話に見えて、実は日本の若者や働き世代の心にも重なります。
報われない日々をどのように過ごしていくのか、これから私達が向き合っていくべき問題かもしれませんね。
ネズミ人間は弱いのではなく、時代の症状のように思います。


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