1972年10月28日、上野動物園に日本で初めてとなる二頭のパンダがやってきました。
そして、1988年には和歌山のアドベンチャーワールドでもパンダの飼育を開始し、その愛くるしい姿に日本中を虜にするほどです。
そして現在、すべてのパンダが中国へ返還され、日本からパンダがいなくなる日が近づいています。
この悲しいニュースの裏側で、「パンダ、もういらないんじゃない?」という冷めた本音が、静かに、しかし確実に広がり始めています。
なぜ、私たちはこんなにも愛らしいパンダを「いらない」と言い始めているのでしょうか?
その答えは、「お金」と「政治」という、可愛さとは程遠い現実問題にあります。

日本にいたパンダ達
日本に初めてパンダがやってきたのは1972年10月28日、上野動物園でした。
当時パンダを見たことがある人はほとんどおらず、その愛らしい姿で瞬く間にパンダブームが引き起こされました。
一般公開が始まると、数十秒見るために2時間もの行列に並んでいたと言われています。
「客寄せパンダ」という言葉が生まれたのもこれが語源ですね。
1988年には和歌山県のアドベンチャーワールド、2000年には神戸市の王子動物園にパンダが来園しています。
その後、2024年3月に王子動物園にいたパンダのタンタンが亡くなり、神戸からはパンダがいなくなりました。
2025年の6月にはアドベンチャーワールドの4頭のパンダ達が中国へ帰国。
日本にいるパンダは上野動物園の2頭のみとなりました。
しかし、その2頭も契約期限は2026年の2月まで。
2026年にはパンダが日本からいなくなる可能性があります。
どうしてパンダはもういらないと言われるのか
日本中を虜にしてきたパンダ達ですが、なぜいらないと言われるのでしょうか。
「高すぎるレンタル料」の闇
実はこのパンダ達の所有権は日本にはなく、中国から有料でレンタルしているのです。
しかも、パンダ達が日本で産んだ子ども達の所有権も中国にあります。
そのレンタル料は1頭あたり年間1億円を超え、そこから更に高額なエサ代、パンダを飼育する施設代などが必要となります。
さらに、その費用は自治体(東京都)が税金で払っているというのが現状です。
パンダの所有権はたとえ亡くなった後でも中国にあることに変わりはありません。
2024年に亡くなった王子動物園のタンタンは剥製と骨格標本にされ中国に返還されていますが、その費用約730万円は神戸市が支払っています。
この対応には「なぜ日本の税金で剥製にしなければならなかったの?」「冷凍保存で返還してはいけなかったの?」といった疑問や不満の声が多く挙がったのが印象的でした。
中国との外交関係の悪化
最近の中国との外交関係の悪化や世間の中国に対する悪印象もパンダがいらないという声の大きな要因となっています。
11月7日の衆議院予算委員会において、内閣総理大臣の高市早苗が台湾有事について述べた一連の発言が話題となっている。
これに対して中国側が激怒し、関係が悪化しています。
そして、外交のシンボルともいえる上野動物園のパンダ達について、返還の期間延長の話なども進んでいないという。
また、SNSなどでは、
「パンダは可愛いが、そのために中国に何億円も払う価値はない」
「パンダを政治の道具として使用してほしくない」
「中国へ依存しすぎ」
「そのお金で日本のクマ対策をしてほしい」
といった声も多く見られます。
私の個人的意見ですが、
やっぱりパンダは可愛いし、その愛くるしい姿に大人はもちろん、子どもたちも大好きな動物のひとつです。
パンダを見せるために東京旅行のスケジュールに上野動物園を組み込んだほどで、初めてパンダを見た子どもの喜んだ顔を忘れることはできません。
その一方で多額のレンタル料を払ってでも必要かというとそれは否定的です。
日本が所有するならもちろん大歓迎です。
パンダをどうしても見たければ外国へ足を運ぶというの選択肢も仕方ないのかなと思っています。
まとめ
日本にパンダがやってきて、50年以上。
日本中から愛されてきたパンダがいなくなるのは寂しいですが、私たちがパンダ外交という名の重荷から解放されるチャンスかもしれません。
「可愛いから」という感情論ではなく、外交として本当に必要なのかといった点も踏まえて今後どのような方針とするのか議論してほしいですね。


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